2011年10月8日土曜日

レーの街角から:ビーサン修理じいさん

レーのTibetan Marketを歩いていたら、ビーサンの鼻緒が突然切れました。
人生で鼻緒が切れる経験をしたことがなかったので、
「これが噂の『鼻緒が切れる』事態か!」と、冷静な反応をしましたが、

・・歩けないじゃんねー

あまりに困って近くの店のおばさんに「糊とか紐ないですか?」と聞いてみましたが
あんまり英語が通じないみたいで、でもジェスチャーであっちを登って行け、的なことを教えてもらい、ついでに応急措置でビニール紐でビーサンと私の足をぐるぐる巻いてもらって固定。ありがたい。。ひとまずあっちまでは行けそうです。

その時履いてたビーサンは、南アで買ったhavaianas。南アの国旗チャーム付、South Africaって書いてあって(剥げたけど)、アフリカ東海岸初め中央アジアや中東、中南米でも苦楽を共にした仲だったので、ボロいけど絶対に捨てられないものでした。まさか、こんなところで唐突にお別れか・・と感傷的になりながらも、「あっち」てサンダル屋とか靴屋さんかな?と思いながら、「あっち」方面へ行って見ると、そういえば今まで見えてたようで見てなかった、路上の靴磨き屋/修理屋さんでした。

おおおwww
てっきり「鼻緒が切れたらおしまい」的物質文明で育ってきたので、新しいものを・・という考えしかできなかったのですが、Tibetan Marketのおばさんは「あっちに直せるところがある」と教えてくれていたのですね・・自分の思考の物質的なことを発見し、戦友のビーサンを直してまた履けると言ううれしサプライズに喜んだのでした。
すでに先客がおり、修理屋を営むじいさんは彼の登山靴を直しているところでした。先客はどう見てもイスラエル人。試しに聞いてみたら、案の定イスラエル人。GW旅行時は全然イスラエル人に会わなかったのに・・やはり9月といえどシーズンですね(イスラエル人は長期旅行者が多いので、わざわざオフシーズンには来ないという推測に基づいてます)。

イスラエル人は靴の他にもバッグの取っ手なども修理に出しており、修理じいさんが足回りだけでなくマルチに修理するじいさんだと発覚しました。


路上で開業するマルチ修理じいさん

職人の技ですね
鼻緒切れた=惜しくも捨てる、と思っていた私ですので、ここで鼻緒が切れたのも、運命としか思えない・・ だって、ここで切れなきゃ修理に出すなんて発想はなく、きっと大切な戦友だけど、お別れしてたんだろうな、と。ありがと、いろいろなご縁。おかげでまだしばらく戦友と歴戦できそうです。 そして、身の周りの品は決して消耗品ではなく、愛情を持って修繕しながら長く使い続けるものであるべきだなあと教わりました。バイバイ☆物質文明、大量消費社会♪

ちなみに、その後注意して道を歩いていたら、マルチ修理屋さんは、割と方々の路上で開業していることを発見。レー、もとい、インドで突然鼻緒が切れても大丈夫!

わーい、鼻緒復活!

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