2011年10月6日木曜日

カシミール問題

ご存じの通り、ラダックはインド最北部、Jammu&Kashmir州の東部を占める地域です。Jammu&Kashmir州は、インド・パキスタンが領有を主張する、所謂「カシミール地方」の南部。インドが実効支配というよりはもっと支配してますが、一応パキスタンも領有を主張してるエリア内。そう、ラダックは北はパキスタンとの停戦ライン、東は中国との実効支配線と接しています。接する国境のほとんどが画定してない、かなりデンジャラスなエリアに聞こえますが、実際カシミール戦争や中印国境紛争がありましたが、停戦ライン、実効支配線とも、現在は安定しているので、軍はやたら多いけどpeacefulなところです(もちろん!)。

ラダックにはまった私は、もちろん、今まで「インドとパキスタンが勝手にやってれば」くらいにしか考えていなかった(というのも、ひどいけど・・)カシミール問題についても甚大なる関心を寄せるにいたりました。カシミール問題の安定がラダックの安定ですから!

10月3日付Hindustan TimesとIndia Todayでは、ラダック東部の中国との実効支配線を越えてインド領内に侵入してくる人民解放軍に関して伝えてましたけど、今日はもっと驚愕のニュース。しかも日本メディアも伝えてる。

カシミールに中国人4千人 印参謀長「人民解放軍も」
msn産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/world/news/111006/asi11100620160002-n1.htm

ちょっとタイトルがどうかと思いますが、パキスタン支配領内のカシミール地方(バルティスタン、ギルギットエリア)で、中国人労働者が道路建設などに携わっていて、人民解放軍も交じってる。と。

え・・

中パ国境は開いているので、中国の輸出拡大のためのロジ整備かな、という側面もあるとは思うんですが、思わしくない雰囲気がします。。Jammu&Kashmir州(とうかラダック)東部で確定してない国境を抱えている中国が、北部の停戦ラインを越えたパキスタン側でも影響を持っているとなると、不安です。

カシミール問題は、インドとパキスタンの問題かと思ってましたが、中国も参入してきたら、Jammu&Kashmir州の確定してない国境全部の問題になっちゃうじゃないですか・・ラダックの北と南でそんなー不穏すぎる・・

ラダック周りの安定を切に願います!

印中国境の湖、パンゴン・ツォ。遠くの山は、中国領。

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