2011年10月4日火曜日

シッキムの地震について

ご存じの通り、9月18日にインド・シッキム州を震源とした地震がありました。
最初こそ日本でも報道がありましたが、その後のフォローが全くないので
個人的にフォローします。
(と言っても、大したことできませんが・・)

シッキムは、西をネパール、東をブータン、北を中国(チベット)
に挟まれた地域。不思議な地政学的位置。
英国植民地だったころの影響でしょうか。きっとそうでしょう。
チベットと国境を接するだけあり、
ラダックと同じくチベット文化圏に属しています。
と、ここ1,2世紀は、シッキム州の住民は、
お隣のネパールからの移民が多くなってますが。

ちなみに、ダライ・ダマ法王もインド亡命時にはシッキム経由でした。

そして、9月にラダックを訪れた時には、
終わりかけとはいえシーズン中なので、
ゴアなどからの出稼ぎ労働者もちらほら。
その中に、シッキムから来たプリンス君もいました。
私のラダック滞在最後の日、プリンス君にもお別れのあいさつ。
曰く「僕もあと数日したら、シッキムに戻るんだ。
シッキムはこれからがシーズンだから」と。

シッキムの地震を知ったのは、9月19日朝、トランジット地の香港に到着した時。
18日の地震発生時には、一応揺れを感じたことになってるデリーにいたのに
私全く気付かず。リキシャに乗ってたのかな?
もちろん、頭に浮かんだのは、シーズン到来に合わせて故郷に帰る
プリンス君のこと。これからが稼ぎ時なのに、大丈夫かな?と。

大丈夫じゃなさそうな様子が、伝わってきてました。

絶対耐震設計なんてなされてないであろう建物の崩壊、
増える死者、土砂崩れによる交通インフラの寸断、などなど。

中国との国境の1つに繋がるNethu Laの道路は開通したらしいですが、
Nethu La、Chhangu Lakeなどの観光地へのtouristへのpermissionは
下りないことになった、と。
(ラダックのILP地域同様、中国国境に近く微妙な地域なので、
シッキム訪問にはpermission必要)
観光業の人たちは、今シーズンの稼ぎがなくなった。

Sikkim bar on Chhangu tourists - Yahoo!

もちろん、観光客の安全性の確保が優先されるのはわかるけど、
まさにシーズン開始を目前にして。。

同地域の復興状況ですが、シン首相がRs10,000Crores(200億円くらい)
の復興支援金的な拠出を表明したそな。
てか、前述の通り、ラダック同様戦略的に重要な地域なので
復興に関しては(特にインフラ関係とか)割と早く進んで
比較的篤いんじゃないかと。
地政学的要衝ですから、ね。。

ちなみに、シッキムのシーズンは10月‐11月、4月‐5月だそうです。
4月‐5月って、GWじゃん>サラリーマンの皆様!

「ラダックとは違って、木がいっぱいある」(プリンス談)シッキム。
木がいっぱいあるチベット文化圏か~素敵だね。
いつか、絶対訪れますから!

プリンス君は、どうしてるのだろうか?
ま、そのうちシッキムで会お!

シッキムから来たプリンス君

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