2011年11月10日木曜日

9月ラダック旅:④天空の湖 パンゴン・ツォ

9/12 4日目レー~パンゴン・ツォ~レー

【印中国境なんて人間界の営みなんか超越する美しきパンゴン・ツォ】

Atisha Travelでパンゴン・ツォ日帰りツアーに申し込みました♪
「The Fall 落下の王国」「3Idiots」に出てくる天空の湖。
前日にILP取得してもらい、いざ、出発!!

6:00 過ぎ 起床
7:00 ドライバー登場。車はTOYOTAのINNOVA。他の客をpick upへ
60歳くらいのインド人夫婦でした。ダージリン出身とのこと。ドライバー・Sonamさんとはヒンディー語で会話。いいなー言葉が通じて。Sonamさんは英語わかるけど、本人曰く「俺の英語はzig-zagだから」と。かわいい&かっこよすぎるww


ドライバーのソナムさん

Sonamさんが音楽をかける。最初の曲は、なんと、オムマニペメフム。チベット仏教の真言(マントラ)です。唱えると、いいことある気がします(はい、詳しくはわかりませんw)。意味は:おお、蓮の花の中の輝くものよ、的な。オムマニペメフムの歌は、ひたすらメロディーに合わせてオムマニペメフム唱えてます。。同行者も「聴いてると、何となく、落ち着く・・」と、どんどんチベット仏教世界に足を踏み入れてる様子です。

マナリ・レーロードを通る道中、シェイやティクセーやスタクナ、へミス各ゴンパの説明をしながら、ついにChang Laへの分岐点へ。ああ、ここからは未知の世界だ。

山の方に走っていくんですけど、Chang Laから続く谷は意外と深く収穫の終わったbarley畑がずっと上流の方まで広がる、のどかな農村風景。スクールバス待ちの小学生がところどころにいたり。朝ですね

Chang La5,360m。ここではIndian Armyがfree chaiを提供してくれる。さすが5,000mを越えると寒いわ。建物の中で兵士に大鍋から金属製の器にチャイを注いでもらう。
て、熱いし!!
思わず手放す、兵士がちゃんとholdしてくれてた。。改めて持ち直して、程よく甘くて熱いチャイにしばしぽかぽか。Chang Laの看板で記念撮影、トイレも済ませて山を下る。

Chang Laにあったヒンズー祠

途中、村らしきものがあって、check postにて外国人登録。そこから先は家もまばら、heavenlyな風景が広がりロバ、牛、羊、馬が草を食む、ワイルドな世界。

Chang Laを越えたらワイルドな世界。ええ、何か自分もワイルドな気分・・

ミニパンゴン・ツォ的な水溜りもあったり。
エメラルドグリーンの水。

と、しばらく走ってると遠くにパンゴン・ツォらしきものが!
紺碧。空より青い。むき出しの岩肌を背景に、さらに青い。
湖の入り口付近には、GHだか軍の施設だかわからないけど近未来建設のコテージ群が・・パンゴン・ツォの非現実感との相乗効果。ここは21世紀の地球だったっけ?

パンゴン・ツォ、遠くから見ると深い群青

てか、パンゴン・ツォは想像以上に大きな湖。
4,400mなのに、乾燥地帯なのになんでこんな大きな湖ができたんだろう。雪解け水?
遥か東に見える山並みは、中国のもの。心なしか禍々しい空気が、ただごとでないオーラが、漂っているような気がするのですが・・

湖を越えれば、別世界なんだな。
Sonamさんの車のフロントガラスには、当然のようにダライ・ダマのプロマイド写真が貼ってある。湖を越えるだけで、そんな行為が犯罪になるなんて。

何て世界。

向こうには信仰の自由がない。
国境を越えるだけで、こんなにも違う世界。
何なんだろ。国境て。

何かいやーなオーラを発している中国の山からは、閉塞感みたいな空気が伝わってくるよう。国境の人為性、恣意性、そしてこんな美しいパンゴン・ツォが「国境」なんてものの舞台になっていることの不思議を思いながら、対岸の信仰の自由を湖水に託して対岸まで運んでもらいながら、山小屋的レストランでインスタントスープにチャパティにチャイを飲みながら記念撮影に興じました。
誰でもすごい写真が撮れるわ、ここ。。

何だこの風景・・
14:00 パンゴン・ツォ出発。
まだ湖が見えるあたりで、右後輪がパンク⇒修理。
と、道路脇の柵にブリーフが引っ掛かっていた。なぜ・・誰の・・heavenlyな光景を眺めて幸せを噛み締めつつ帰路は軽快♪と思ったら、絶景岩山sのポイントにて大渋滞。何事かと思ったら、道路敷設中・・何か、気が抜けるww

この先で道路敷設中です

SonamさんはTOYOTA Innovaの影に隠れて攻撃的すぎる高地の日光から自衛してます。ラダックは日光が強いけど、標高高いし、暑いんだか、寒いんだか・・都合小1時間くらい道路敷設待ち。帰りのChang Laはスルーで、谷深い、のどかな農村風景に戻る。既に日は落ちた模様。夕暮れ時のドライブって、ラダックで始めてかも、と思いながら、ちょっと睡眠。

気がつけば、ポプラ並木の街道。ティクセーの辺りだわ。
ポプラ並木が道の両側に並ぶ様、NHKに刷り込まれている、シルクロードの風景まんまじゃんか、
と今更気付く。夕暮れ時、家路を急ぐ人たち。刻々と変化する空の色。
え、何か、おかしくない?
そう、夕焼けが、仏陀の放射光状なんだけど・・
地平線と平行に色の層があるんじゃなくて、どこかを中心にした放射状です。

さすが、チベット仏教の信仰深いラダック。
夕焼けさえも、仏教的。
こんな夕焼け、生まれて初めて見ました(どんな自然現象!)。

と、インダス川方面にばかり集中してたのですが、反対側を見ると、
深い青空に、月が浮かんでる。岩山の上に。
なんて幻想的なの・・
何でも画になるのね、ラダックだと。

19:00 レー到着。おつかれさま!
後々わかることだけど、Sonamさん、思わぬ道路建設に疲れたかな?
実直で優しくて高倉健みたいなSonamさんでした。

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