2011年11月13日日曜日

9月ラダック旅:⑤インダス川でラフティング

9/13 4日目レー~Phey~Nimmu~レー

【世界の大河を制覇したい欲】

8:00 前日、パンゴン・ツォトリップから帰るなり寄ったAtisha Travel。
あまりにも疲れてたため、「明日のraftingはmost likely not joining」
とまで言ってたけど、寝て、起きたら、割といける♪

2010年年末年始旅行で、全然予定してなかったけどノリと勢いでガンジス川ラフティングした私。海外のラフティング(特にインド)の良いところは、安い。とにかく安い。20㎞でRs600だった。
で、ラダックにはインダス川が流れております。インダス川でラフティング・・モヘンジョ・ダロ的な響きに惹かれておりましたが、今回ついに実現の運びに!過去ナイルでファヌーカ(帆船)クルーズ、アマゾンジャングルツアー等を経験したものですから、このまま世界中の大河を制覇したい欲は、当然あります。インダス文明なんて文字の解読されてないし、他の4大文明に比べてあまりにもミステリアスすぎる文明を育んだ川なんて何か謎だし情報もないし縁なさそうと思ってましたが、まさか、ラフティングで体験することになるとは!ちなみに、ナイルもアマゾンもガンジスも、それぞれ個性はあれど「大河然」としたオーラを放ってました。大河ゎ、フツーの川とは違うんです!!!

@アマゾン、マナウス近郊。アマゾンのすごいひととナマケモノ

雨季のアマゾン支流の支流でもこんな増水してマングローブ的に・・


時間がないので、日本から持参の非常食(カロリメイト、soyjoy系を朝食に、9:00Fort RoadのAtisha Travelへ。が、「君たち昨日疲れてたみたいだからキャンセルしちゃった。でも、ちょっと待って」と。
結果、30分後に出発。手配早!
途中長長とインド人団体客を待って、ラフティング出発点Pheyまでドライブ。

ガンジスでの経験上、ビーサン、自前レインコート上下だったら絶対濡れない
と思っていて装備もしたけど、ガンジスとインダスじゃ文化も違うみたい・・ちゃんと、心許ないけど一応防水ポンチョ、ビーチブーツ着用wwポンチョ的なものにポケットないし、てかラダックだし、盗みなんてする人いないという信念の元、カメラはじめいろいろな貴重品は全て車に預ける私。

ラフティングのやり方レクチャーに始まり、最初に試し漕ぎするのはガンジスと同じ。ただ、透き通ってかつ深いエメラルドブルーの水を湛えたガンジスとは違い、インダスの水は白濁色。上流なので、川幅もそんな広くはないです。
そしていよいよ本番!漕ぐこぐ~途中、一緒のグループのインド人集団のボートと水を掛け合うなどして盛り上がってました。我らのボートはオーストリア人4人、ポーランド人2人、日本人、韓国人1人ずつって中東欧、東アジア連合ですので、多分に勤勉気質があり、インストラクターの支持に倣い統制のとれたかじさばき。対してインド人らは、1,2とか掛け声掛かってるし、元からの友達っぽいのに、てんで統制取れてないしというフリーダム。
途中休憩ポイントにて「飛び込みたい人は飛び込んでいいよ」的指示。
もちろん真っ先に飛び降りるのは墺人。ついでポ人。防水レインコート着てたけど、飛び込まないでどうする!と思い、レインコート脱ぐのに時間がかかって一歩遅れた私、同行者も飛び込んでた。
世界4大文明の1を育てた大河の水―という感慨に浸る間もなく、冷たい・・なんだこの冷たさ・・雪解け水だからか・・

もはや「文明の母」的な感情など一切沸かずに「冷たい・・死ぬ・・」と思ってた私インストラクターに引き上げてもらうと、先に引き上げられてた同行者が「どうしよう」と困ってた。
「貴重品袋持ったまま飛び込んじゃった。カメラも。大丈夫かな・・」
「え、ダメじゃないか・・」と思ったけど、せっかくのラフティングなので楽しまな損と思い、ネガティブなことには目をつぶって特に何も言わず、続行!でも時折かかる川の水は激冷たいし、濡れた体はこんな攻撃的な太陽光と極度の乾燥も及ばないくらい寒い・・

ラフティング中の風景は、
深い谷(岩肌むき出し)と、インダス川と、空。それしかない。
私たちは頼りなさ気にインダスに浮かぶゴムボート。
うん、大きい。自然。小さい。我ら。

途中上陸休憩。あまりに寒くて、いつもなら細心の注意を払って極力避けてる高地の強い太陽光に今回ばかりはすがるように身体を晒します。太陽光が弱弱しい・・とまで感じられるほど、冷えた体。特に同行者はすごく弱っていて、震えが止まらないという風情。インダスの力を思い知りました。ここから標高にして3,500mを下ってペルシャ湾に流れ着くインダスです。ながいながい旅。ぶっちゃけ他の大河たちと比べて川幅狭いし(50mくらい?)白濁色だし、ちょっと大河味に欠けるような気もしたのですが、だって、3,500mだもんね、ここ・・レーよりはちょっと下がるのだろうけど、3,000m越えでこんだけ水量があるんだから、やっぱフツーの川ではないよね・・


さ、後30分ほど漕いで、Nimmu手前、インダス川がザンスカール川と合流する地点にてやっとGOAL!
長かった・・寒かった・・結局3時間くらい漕いでた気がする。

@Nimmu:インダス川(手前)とザンスカール川が合流する。緑のアマゾンとの対比・・

濡れた服を着替えて、NimmuでLunch。Nimmuは、レーからカルギル方面へ向かって車で小1時間くらいの村。前回、初めてNimmuを訪れた時は、ポプラの新緑に桜みたいな杏の花が咲き乱れてる農村風景で、なんてheavenlyなところなんだと思ったのですが、barleyの収穫を迎えている今も、またheavenly・・もちろん、人力で刈ってる。人力で収穫物背負って運んでる。どこぞのShangri La!


興奮しまくる私に同行者「でも重労働だよね、アレ」と冷静なご指摘。ええ、地上の天国でも働かなくてはですよね・・

収穫間近のBarley畑@Nimmu

Shangri La a.k.a. heavenly lunchを頂いて、帰路レーへ。
ダイナミックな岩肌美を堪能して帰レー。
夕方はPolo mutchがあるとのことで楽しみにしていきましたが、この日はない様子・・ゆるい。けど別に怒ったりイライラはしない。インドだし、レーだし。
その日の夜は同行者と最後の晩餐。
も、ごめん、TV付の店だったから、TVに夢中の私・・安宿だから部屋にTVないんだよね、ごめん。。
チベット系料理の、モモとトゥクパとコサイを頼む。モモとコサイが、小龍包とニラ餃子的で、被った気はしたけど、同行者はラダッキ?チベタン?なお食事を食べてなかったので、これでいかがでしょうか!

同行者は翌朝5時にパンゴン・ツォのドライバーSonamさんとFort Roadの橋で待ち合わせ。空港まで送ってもらうことに。

最後の夜、荷造りに忙しい同行者に「出る時起こしてね(ま、起きないだろうけど)」と、一応言ったけど、
「いや、起こさずにそのまま行くよ」と、さすがレバノン、シリアを回った仲、寝起きはすこぶる機嫌が悪い私を心得てる同行者。
やはり誰かと一緒の旅だと、こんな全然気を遣わない関係がいいわ。

で、いつものように就寝、翌朝7:00に起きたら、当然ながら同行者はもう出発しておりました。


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