2012年5月13日日曜日

2012GWラダック旅!初めての高山病 in ツォ・モリリ

ラダック3回目、
前2回で5300mちょっとのKhardong Laを通過しヌブラ谷へを2回、
5100mちょいのChang Laを通過し4200mのパンゴン・ツォへを1回、
てか、デリーから飛行機で到着するレーが既に3500m程度と

すごく高地。

でも高山病のくすり(ダイアモックス)なしで、本格的な高山病にはならなかった私。

なめてました!
ツォ・モリリ(4600m)への1泊2日ツアーで、宿泊地ツォ・モリリにて、高山病発症。。
こんな苦しいものなのね。。恐ろしい。。

1日目、夕刻にツォ・モリリに着いた時は高地感より体感-5度くらいの寒さに気を取られて「(いくら5月といえども)高地なめてたわ」と思ってたのですが、あまりに美しい夜の雪山に見とれ、村の中にあるゴンパから聞こえる夜のpooja(お祈り)に心奪われロバのいななき(うるさい)に囲まれ興奮しきりの私でしたが、それがいけなかったのでしょうか…

ついでに、夕食時に同じツアーで来たインド人観光客がチャン(Barley:チンコー麦から作る地酒)を飲んでたので、ほんの1口だけ味見させてもらったのがいけなかったのでしょうか!


Barleyから作るお酒:チャン。薄いカルピスの酸気がある感じ。


まだシーズン到来しておらず、観光客が誰もいない中急遽用意しました風情のミニマムな宿(ほぼ民宿)で寝ている最中、仕事メールで後輩から怒られる、という悪夢を見てまだ暗い中目が覚めたら、頭が割れんばかりに痛い。なんとなく気持ち悪い。意識遠のく(眠気か否か判断付きかねますが・・)。寝たら死ぬんじゃないか、でもこんなキレイな場所で死ねるならいいかもしれない、いや、でもまだ死ねないという葛藤に苦しみ寝れず、頭痛いまま明るくなる。

十分に明るくなったら、まだ寝てる同室のインド人‐アメリカ人カップル(ええ、カップルと一緒の部屋でしたが?)に念のため「何か薬ないか?」と聞いたら、インド人彼氏の方も「持ってない。てか俺も頭痛い」と。前夜あれだけチャンを飲んでいたのだから高地効果で二日酔いだろう、と痛い頭で思いました。

とりあえず宿目の前のメインストリート(と言っても何もない)へ出て、違う宿に宿泊していたインド人カップルを見付け、薬がないか聞いてみると、ダイアモックス持っていると。彼女が「とりあえず何か口にしてから服用した方がいい」とデーツ(ナツメヤシの身:インド的w)を1粒くれたので食べたら瞬間メインストリート(何もない)で盛大に嘔吐。乾燥しすぎて大地は水分を吸わず、匂いすら感じない嘔吐物。牛やロバの糞がそこかしこにあるから、特段誰も片付けようとしないし笑。
てか、自分ダメだ。

と周りの人も思ったのか、病院へ連れて行ってくれることに。
ちなみに、乗ってきたツアーのジープはなぜか故障して修理始めるところ。
特に他のツアー客の足を引っ張ってはいないことにちょっと安堵。
というか、車動いてたらソッコーその場を離れて高度を下げて治るだろうけど…

前日も不調だったジープ、マヒンドラのスコーピオ。ツォモリリの手前、4600mで修理中。
こんな道だもの不調にもなるよな・・


連れて行かれたのは村外れの病院。
4600mの寒村の病院なので、もちろん、とてもワイルド。野戦病院のような趣ですけど、
別に期待してなかったので、一応ちゃんとした病院があることに安心。

脈を測られて(人差し指を挟む式のやつ。ワイルドな立地のこの病院にこんな装置があることに若干驚き)ちょっと低いこと確認。隣室のベッドに横になり酸素マスク装着。酸素ボンベの栓を開けるのに、手近な石にてゴンゴンやってたけど、4600mの病院だからこんなもんだろう、と。

酸素マスク装着にて1時間ちょっと、横になってました。
途中ダイアモックス飲んだり。

途中、インド人カップルの彼女や彼氏が様子を見に来てくれたりしてありがたかった。
2人ともプネー(ムンバイから2時間ほど内陸に行った都市)出身、今は夫婦でバンガロールでIT関係の仕事に就いているという、インド新興中産階級です。

酸素注入が終了し、気持ち頭痛なくなった?でもガンガンくるんだけどね~
隣室のキレイなおねえさんの部屋にてバター茶と茶菓子(乾燥のためガビガビ)をエンドレスに振る舞われる。おねえさんはやけにキレイで村人とは違うな、と思ったらレーから派遣されたマルチパーパスヘルスケアワーカーとのこと。旦那と息子を置いて、遥々僻地に単身赴任中。厳しすぎる・・・志の高い人なんだな。。もう1人、ドクターは同い年のおにいさん。彼もレーから派遣されてきた「義務だから…」と。やはり、厳しいんだろうな。。この村(何もない)にいると、レーがとても都会に思えてくるもん。しかも車で6,7時間の峻厳な山道を行かなきゃたどり着かないし。

なんて交流している内に、「とにかく横になれ、休め」と。
お言葉に甘えて寝てました。。

でも頭の痛さは相変わらず。早く下りられないかしら。100万円くらいかかってもいいから、ヘリを呼んで即刻3500m程度にまで下してほしい…という、とんでもない思いにも駆られる程しんどかった。笑。
と思って屋外トイレ行ったら、ジープが一台村に入ってきた。やけに立派なジープだな(マヒンドラのスコーピオン)と思ったら「立ち往生している車はどこだ?修理に来た」と。あ、まだ車修理してたのね。。別に私寝ててもよかったのね。他の人を待たせてたのかと思ってました。

その後、ヘルスケアワーカーのおねえさんと何とか村のメインストリートまで辿り着き、食堂にてMaggi(インスタントラーメン)とチャイを飲む。16時、やっと車の修理完了、高山病のため何もできなかったツォ・モリリ、さよおなら。

これは、、、また来いと、いうことですね。


病院周辺の風景。何もない・・・

高山病は高度が下がるにつれてなんとなく頭の痛みはなくなり、レーに帰って(23時くらい。笑)一晩寝たら頭の痛みも消えました。次ツォ・モリリ行くときは、ダイアモックス服用していこう・・と思った次第。

そして、ちょっとでも「キレイな場所でなら死んでもいいかもしれない」と思った自分の本心(すごく苦しかったから嘘は付かないだろ)も確認できてよかったです。死ぬんなら美しい場所がいいのね。そうよね。。

2 件のコメント:

  1. 参考になりました、2013年6月(もう一ヶ月を切っている)にラダックへ、パンゴンレイクツォ・モリリは違うのか?を検索したところ、このブログに・・・。

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    1. ラダックうらやましいです!!!!!!!楽しんでください!!!18日から日本公開開始された3idiots(邦題:きっと、うまくいく)観てみてください!パンゴン・ツォへ行きたくなります♪

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