元々イングリッシュペイシェントは大好きな映画で3回くらい観てました。
砂漠描写が美しいし、破滅的で極私的な想い出も切ないし、Kipに萌えるし。。
全て美しい。。
(ある男の極私情の回想が延々と続きますが、下手な正義感とか倫理観の押しつけなんかより断然潔くて好きです。)
チュニジア行く前に「歩き方」観て、あの美しい砂漠のロケ地がチュニジア南部の砂漠だと知りました。
なんてこと!!!
チュニジアへの期待値、更にup!
チュニジアはいくらハードル上げても、いつも想定以上に返してくれて、
決して裏切らないいい国でした笑。
チュニジア予習(復習)の一環で、「テルマエ・ロマエ」に続き、お勧めします。
(スターウォーズの方が大々的にロケ地をアピールしてますけど、如何せん興味なくてすいません。。)
ちなみに97年のアカデミー作品賞他受賞作品です。
イングリッシュ・ペイシェント
原題:The English Patient
1997年
監督/アンソニー・ミンゲラ
出演/ラルフ・ファインズ、クリスティン・スコット・トーマス、
ジュリエット・ビノシュ、ウィリアム・デフォー
【ストーリー】
第2次世界大戦末期、イタリア。イタリア占領中の連合国軍?大英帝国軍?傷病ケア部隊にEnglish Patientと呼ばれる名もない1人の男(ラルフ・ファインズ)がいた。北アフリカの砂漠の事故で重度の火傷を負い記憶喪失となったので、彼の正体は、誰にもわからない。重傷の彼は戦線の前進に伴う度重なる移動に耐えられそうもなかったので、見かねた看護師のジュリエット・ビノシュが近隣の廃墟となった修道院で静養させ、最期を看取ることに。見るからに胡散臭い男(ウィリアム・デフォー)、地雷除去要員のインド人少佐と部下もまた修道院跡に住みつき、奇妙な共同生活が始まる。
English Patientは重度の火傷の後遺症により寝たきりの状態。うつらうつら、ベッドの上で過去の記憶を手繰っていく。English Patientの正体はハンガリー人のアルマシー伯爵。戦前は英国地理協会の1員として、北アフリカの砂漠で地図を作る作業に当たっていた。ある日、チームに加わった新婚夫婦の妻(クリスティン・スコット・トーマス)を深く激しく愛するようになってしまう。。。
【キャスト感想】
【その他感想】
【砂漠について】
このストーリー、砂漠なくしてありえません!!!
そう、砂漠は不思議なパワーを持った場所。厳しくも美しく幻想的、情熱的で官能的だと思います。砂漠の魅力を最大限生かした作品。チュニジアで砂漠(特にクサール・ギレン)へ行って再確認しました。「不倫描写が唐突感ある」との他レビューもありますが、砂漠へ行けばわかります。極度の乾燥、強力な太陽、諸行無常の砂の波。絶対的な自然環境、人跡もない絶海の孤島状態の砂漠の真ん中で非力な人間2人きり(じゃなくてアラブ人の使用人とかいるけど)で動けなくなったらそりゃ盛り上がるよ。吊り橋効果の数百倍(推定)。
あと、ビジュアル的にもですね。
冒頭、空撮での砂丘描写が美しい。
小さな砂丘が地平線まで折り重なり、あたかも波のよう。
この世離れしたような、幻想的な風景でいきなりうっとりする。
砂漠での1晩を過ごす砂丘とか、「泳ぐ人の洞窟」のあるキャニオン地帯とか、山岳オアシスの町とか、多様な形態の砂漠がいっぱい出てきます。砂丘だけでない、岩砂漠、山岳オアシスの雰囲気も堪能でき、砂漠好きにはたまらない。。どれも、緑と水に溢れた日本とはまるで違う世界なので、非日常の極み、まるで異世界の雰囲気です。。
【で、実際ロケ地へ行ってきました】
サハラ・ツアーの詳細は別途upしますが、
別に「イングリッシュ・ペイシェント」のロケ地巡りする!とか意気込んでいた訳でなく、観光コースに組み込まれています。現地では特に「ロケ地!」と気負うことなく、というかそんなこと忘れて、目の前の素晴らしい光景に魅了されつくして、後で「歩き方」等読んで確認しました。
【復習効果】
昨晩復習のため4回目を観てしまいました。。
やはり、行ってから観るとまた感じ方違いますね。
より感情移入しやすくなりますし、砂漠の美しさも再認識できます。自分の想い出も深まります。
あと、ぶっちゃけ過去3回ラルフ・ファインズがハンガリー人だと認識してなかったので(ハンガリー生まれの英国人だと思ってたよ。そもそも前提でつまずいてた笑)、???な場面が多かったのですが、今回やっと話が繋がり、あれ、美しいだけじゃないわこの映画、実は国境とか国籍とかに疑問を投げかけてもいるんだ、と、理解が深まりました。笑。
拙いレビューかつサハラへの情熱先行で乱文ですが、すごく美しい映画ですので、チュニジア行をお考えの方はぜひチェックしてみるといいかも。チュニジア行く予定がかなくても、美しいサハラをぜひ観てみてチュニジアへの憧れが募ればいいと思います!
砂漠描写が美しいし、破滅的で極私的な想い出も切ないし、Kipに萌えるし。。
全て美しい。。
(ある男の極私情の回想が延々と続きますが、下手な正義感とか倫理観の押しつけなんかより断然潔くて好きです。)
チュニジア行く前に「歩き方」観て、あの美しい砂漠のロケ地がチュニジア南部の砂漠だと知りました。
なんてこと!!!
チュニジアへの期待値、更にup!
チュニジアはいくらハードル上げても、いつも想定以上に返してくれて、
決して裏切らないいい国でした笑。
チュニジア予習(復習)の一環で、「テルマエ・ロマエ」に続き、お勧めします。
(スターウォーズの方が大々的にロケ地をアピールしてますけど、如何せん興味なくてすいません。。)
ちなみに97年のアカデミー作品賞他受賞作品です。
イングリッシュ・ペイシェント
原題:The English Patient
1997年
監督/アンソニー・ミンゲラ
出演/ラルフ・ファインズ、クリスティン・スコット・トーマス、
ジュリエット・ビノシュ、ウィリアム・デフォー
【ストーリー】
第2次世界大戦末期、イタリア。イタリア占領中の連合国軍?大英帝国軍?傷病ケア部隊にEnglish Patientと呼ばれる名もない1人の男(ラルフ・ファインズ)がいた。北アフリカの砂漠の事故で重度の火傷を負い記憶喪失となったので、彼の正体は、誰にもわからない。重傷の彼は戦線の前進に伴う度重なる移動に耐えられそうもなかったので、見かねた看護師のジュリエット・ビノシュが近隣の廃墟となった修道院で静養させ、最期を看取ることに。見るからに胡散臭い男(ウィリアム・デフォー)、地雷除去要員のインド人少佐と部下もまた修道院跡に住みつき、奇妙な共同生活が始まる。
English Patientは重度の火傷の後遺症により寝たきりの状態。うつらうつら、ベッドの上で過去の記憶を手繰っていく。English Patientの正体はハンガリー人のアルマシー伯爵。戦前は英国地理協会の1員として、北アフリカの砂漠で地図を作る作業に当たっていた。ある日、チームに加わった新婚夫婦の妻(クリスティン・スコット・トーマス)を深く激しく愛するようになってしまう。。。
【キャスト感想】
- ラルフ・ファインズ、「ナイロビの蜂」でもそうだったが、普段真面目で暗くてあまり周囲と付き合いないけど、一度愛に目覚めると病的なくらい情熱的で執拗な男の役がよく似合う。リアルで周りにこんな人いたら怖いけどww
- クリスティン・スコット・トーマス、こんな新妻砂漠に連れてくるのが悪い。
- ジュリエット・ビノシュ、透明感やばい。彼女のラブストーリ素敵だよ。
- ウィリアム・デフォー、見るからに胡散臭すぎで適役。
【その他感想】
- 大英帝国的な匂いがします。ラルフ・ファインズたちのベースは英国保護領カイロ、イタリアパートは連合国軍のカナダ人看護師ジュリエット・ピノシュ、インド人地雷除去要員キップ、等々。コロニアルな雰囲気満載。
- ラルフ・ファインズが英国人でないことが、この物語の大きなカギを握る。いやがおうにも国籍、国境を意識せざるを得ないのが戦争。でも、国籍も国境も人が作ったもの。何だよ、それ。ラルフ・ファインズが英国人でないことから悲劇を呼び込んだのに、結局重傷を負い記憶喪失になった最後は「英国人の患者(English Patient)」扱いされ、連合国軍で手厚く治療を受けてる皮肉。
【砂漠について】
このストーリー、砂漠なくしてありえません!!!
そう、砂漠は不思議なパワーを持った場所。厳しくも美しく幻想的、情熱的で官能的だと思います。砂漠の魅力を最大限生かした作品。チュニジアで砂漠(特にクサール・ギレン)へ行って再確認しました。「不倫描写が唐突感ある」との他レビューもありますが、砂漠へ行けばわかります。極度の乾燥、強力な太陽、諸行無常の砂の波。絶対的な自然環境、人跡もない絶海の孤島状態の砂漠の真ん中で非力な人間2人きり(じゃなくてアラブ人の使用人とかいるけど)で動けなくなったらそりゃ盛り上がるよ。吊り橋効果の数百倍(推定)。
あと、ビジュアル的にもですね。
冒頭、空撮での砂丘描写が美しい。
小さな砂丘が地平線まで折り重なり、あたかも波のよう。
この世離れしたような、幻想的な風景でいきなりうっとりする。
砂漠での1晩を過ごす砂丘とか、「泳ぐ人の洞窟」のあるキャニオン地帯とか、山岳オアシスの町とか、多様な形態の砂漠がいっぱい出てきます。砂丘だけでない、岩砂漠、山岳オアシスの雰囲気も堪能でき、砂漠好きにはたまらない。。どれも、緑と水に溢れた日本とはまるで違う世界なので、非日常の極み、まるで異世界の雰囲気です。。
【で、実際ロケ地へ行ってきました】
サハラ・ツアーの詳細は別途upしますが、
別に「イングリッシュ・ペイシェント」のロケ地巡りする!とか意気込んでいた訳でなく、観光コースに組み込まれています。現地では特に「ロケ地!」と気負うことなく、というかそんなこと忘れて、目の前の素晴らしい光景に魅了されつくして、後で「歩き方」等読んで確認しました。
- 冒頭、最後の空撮砂丘(そして多分途中でラルフ・ファインズが助けを求めて彷徨う場面でも出てきた)波のような赤い砂丘。⇒クサール・ギレン
小さい砂丘の波、ちょっと赤味がかった粒度の細かい砂 |
- 英国地理協会一行様がキャンプを張ってキャンプファイヤーとかしたところ。⇒オング・エル・ジュメルのラクダ岩
ベドウィン装束と洋服を組み合わせた着こなしの若者2人の車が故障して難儀してまた。。 ⇒その後、車は諦めたみたいで50㏄バイク2人乗りで帰ってました。残念ながら?、じゃあ砂漠で1明かす、、とかないです。ここ電波入りますし。近隣のオアシスまで車で1時間かからないですし |
- ラフル・ファインズとクリスティン・スコット・トーマスが砂嵐に襲われ砂漠で1晩を明かす場所。⇒オング・エル・ジュメルのあたり?かな?クサール・ギレンにしては砂の粒度が荒い感じで砂丘も大きいし。
多分ここらへんかな? クサール・ギレンより粒度の荒い白味がかった砂、大きな砂丘。 |
- 「泳ぐ人の洞窟」のあたり(実際の洞窟はリビアにあるらしい)、ラルフ・ファインズが助けを求めるオアシス⇒ミデスあたりのキャニオンと山岳オアシス?
ここらへん周辺? |
山岳地帯のオアシスです |
- ラルフ・ファインズが助けを求めるオアシスの中⇒これ、トズールでしょ!あの独特の煉瓦細工!
- また、「泳ぐ人の洞窟」調査作業中にアラブ人たちが土砂を運んでいる籠バックは、特に南部のお土産屋さんで簡単に求めることができます(南部で作っているらしく、チュニス等北部よりもトズール、ドゥーズの方が種類豊富にいっぱいあります)。籠バックというと、日本では夏に女の子が持ち歩いているイメージですが、チュニジアではおっさんが普段使いしてます。この小道具、トズールあたりで適当に揃えたなww もしや現地のおっさん見てアイディア浮かんだ? もしや現地スタッフが普段使いしてたから? とか考えてしまうと、ウケル。
- あと、実際行って感じたのは、私のコンパクト・デジカメですら砂の侵入に悩まされるのに、映画用のカメラだったらいか程神経使うんだろう。。とか、俳優さん始めこんな過酷な環境でロケとかまじ大変。とか、砂漠での撮影の多大な苦労です。美しい映像の裏ではさぞや大変だったんだろうな。。と。
- 映画中、砂漠での1晩を終え、無事助けが来て帰カイロした日、ラルフが疲れ果てて寝てるところにクリスティンが訪ねてきて絡みが始まるのですが、シャワーも浴びずに寝てたラルフの頭を撫でたクリスティン「まだ髪に砂が・・」とかリアルです。あと、重傷ラルフがまだ砂漠にいるようだとの錯覚?夢と現実を混同?する場面で「耳にも砂が」みたいなセリフ。わかります。砂漠にいると、砂はどこからも侵入します。砂まみれです。クサール・ギレンで砂と戯れまくった日(寝たり転がったり)、シャワーも浴びずに寝て朝起きたら、シーツとか枕砂だらけでひきました。クサール・ギレンの砂は特に粒子が細かいので侵入しやすいし留まりやすいのかと。(その後シャワー浴びて落としましたが、次の瞬間から入ってくるよねww)。
【復習効果】
昨晩復習のため4回目を観てしまいました。。
やはり、行ってから観るとまた感じ方違いますね。
より感情移入しやすくなりますし、砂漠の美しさも再認識できます。自分の想い出も深まります。
あと、ぶっちゃけ過去3回ラルフ・ファインズがハンガリー人だと認識してなかったので(ハンガリー生まれの英国人だと思ってたよ。そもそも前提でつまずいてた笑)、???な場面が多かったのですが、今回やっと話が繋がり、あれ、美しいだけじゃないわこの映画、実は国境とか国籍とかに疑問を投げかけてもいるんだ、と、理解が深まりました。笑。
拙いレビューかつサハラへの情熱先行で乱文ですが、すごく美しい映画ですので、チュニジア行をお考えの方はぜひチェックしてみるといいかも。チュニジア行く予定がかなくても、美しいサハラをぜひ観てみてチュニジアへの憧れが募ればいいと思います!
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