チュニジア行をお考えの皆様、チュニジア行前には「歩き方」に散々書かれてて「Lonely Planet」に至っても記載してる下記映画は必見です(チュニジアがロケ地です)。
- スターウォーズ エピソード1 ファンタム・メナス
- イングリッシュ・ペイシェント
行きの飛行機で、暇だし、原作読んでないけど興味あったので見た「テルマエ・ロマエ」。まさか、後々こんな役に立つとは思ってもいませんでした。。見てから行った方が5倍くらい楽しいと思います。おススメです。
チュニジアは古代にはカルタゴと呼ばれた地。古くからフェニキア人と呼ばれるレバノンあたりの商人が地中海を渡って住み着き、後の大国ローマがまだ成長期だった頃にはローマのライバルとなる、豊かで強い国でした。ローマとは3次のポエニ戦役と呼ばれる戦争をしていますが、第3次ポエニ戦役でローマに敗れ、首都カルタゴは徹底的に破壊された上、二度と草も生えぬよう塩を撒かれました。でも100年くらいしたらローマもあっさり気持ちを改めて、ローマ都市の建設を進め、豊かな農地を背景に、アフリカ大陸における主要拠点として大いに栄えたところです。ローマ帝国の解体後はビザンチン帝国になったりアラブに支配されたりオスマン帝国になったりフランスの植民地になったりなので、遺跡もたくさんあります。当然ローマ時代のものも。かつてのカルタゴの首都のローマ遺跡なら、現在の首都チュニスから電車で20分くらいで行けます。お手軽!
チュニジア到着2日目、ロストバゲッジな自分の荷物がその日のお昼過ぎに到着ということもありチュニスから離れられなかったので、とりあえず手軽なカルタゴ観光しました。
ここからテルマエが生きてきます。多分元ネタわからない人でないと意味不明ですが。。
- まず、チュニス・マリン駅から電車に乗ってしばらくしたら、遠くの方にベスビオ火山らしき山が見えるんですけど。。ローマ人、絶対あれベスビオ火山だと思ったろ。(銭湯画の富士山を「ベスビオ火山!」と言ったローマン阿部寛の如く)
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奥に薄らみえる、ベスビオ火山 |
- 「歩き方」を詳しく読んでると(ええ、実際行くまで詳しく読まないです。。)、最初の目的地、カルタ―ジュ・アンニバル(フラ語読み)駅から歩いて行ける「アントニヌスの浴場」は、「ハドリアヌス帝の時代に建設が始まった」とある。まさかローマン阿部寛が??(テルマエの舞台はハドリアヌス帝の時代のローマです)。というかアントニヌスは劇中にも出てくる、あのアントニヌス??
実際この遺跡はあまり原型は留めてないのですが、立地的にオーシャンビュー(と言うか海目の前すぎ。ビーチスパ??)かつ遠方には前述のカルタ―ジュ・ベスビオ火山が望める風光明媚?な場所に位置しております。同行者もドバイまでは別便で来ていたにも関わらず同じくテルマエを見ていたので、
テルマエ!テルマエ!!と興奮はピークに。テルマエの浴場シーン(ローマの)を思い返し、かつてあのようなお風呂がここに広がっていたんだなー、ジムナシウムで運動して、大浴槽で汗流して、ヌビアからの奴隷がいて。。とか、想像力が格段に豊かになって楽しかったです。
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テルマエ(跡)全景、地中海すぐそこ! |
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お湯が流れてたであろうと想像する溝。 |
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かつてはここでローマ人がお風呂に興じてたのか。。 |
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かつての栄華の名残。。それにしても右は2,000年前に造られたものとは思えないな。フォントきれいすぎだろ。 |
実際、快適な住環境は時代を超えて、現在のカルタゴは高級住宅地になっているようです。白壁に青い扉、時にタイルで装飾してあるかわいらしい豪邸が並んでいますので、遺跡間の徒歩移動も飽きません♪
しかも、劇場も現役で使用されてるし。。夏の映画祭のプログラムが残ったままでした。ハリウッド映画中心だったみたいですが、こんな劇場で大好きなthe Dark Knight Rises(バットマン ダークナイト・ライジング)とか見たら、もう。。むしろ「テルマエ・ロマエ」上映してや!
「テルマエ・ロマエ」でも、「ハドリアヌス帝の名前、ローマの建造物(お風呂)は後世にも残り続ける」みたいなセリフがあったかと思いますが、まさに。です。ローマのお風呂は2,000年経た後でも、人々を呼び込み続けているようです。観光客がひっきりなしに訪れてましたもの。。劇場に至っては今でも使われ続けていますもの。。そんなリアル「テルマエ・ロマエ」でした。
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修復され、今も現役 |
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遺跡と現代。。 |
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映画@ローマ劇場プログラム |
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(手前)普通にローマ遺跡ぽいなのに、全然重要視されてない感じww
遺跡豊富な国がなせる業ですね。。 |
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